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体の硬さの正体とは?-可動性を高める新しいアプローチ

みなさんこんにちは! P2M Performance の田中です。

今回は、多くの方が悩まれている「体の硬さ」について、少し違った視点からお話しさせていただきたいと思います。

メインとしては、**「可動性の獲得を考える」**というテーマで、体の硬さの本当の正体と、それを改善するための新しいアプローチについてご紹介いたします。

体の硬さの正体って何だろう?

皆さんは「体が硬い」と感じたとき、どうされますか? 多くの方が「マッサージに行こう」「ストレッチをしよう」と考えられると思います。

でも実は、体の硬さの本当の原因は、私たちが思っているものとは少し違うかもしれません。

では、こんな実験をしてみましょう!

  1. まず普通に前屈をしていただく
  2. 次に壁に片手をついて前屈をしていただく
  3. すると…なんと多くの場合、2回目の方が深く前屈できるようになるんです!

ストレッチは一切していないのに、です。😊

脳の中の小さな運転手

これは何が起きているのでしょうか?

実は、皆さんの頭の中には「小さな運転手」がいると考えてみてください。この運転手は、皆さんの体を守るために常に周りの状況を判断しています。

  • 「今の状態は安全かな?」
  • 「この動きをしても大丈夫かな?」

もし不安を感じると、この運転手は「ブレーキ」を踏みます。それが身体の硬さや感じる痛みとして現れるのです。

壁に手をついた時に前屈が深くなったのは、3点で体を支えることで運転手が「あ、安定してる。大丈夫だ」と判断したからなんですね。

足裏からの情報が変化を生む

さらにもう一つ、面白い実験をしてみましょう!:

  • かかと歩き 20回
  • つま先歩き 20回
  • 足の外側歩き 20回
  • 足の内側歩き 20回

これらを行った後に前屈をすると、また驚くほど柔らかくなることが多いんです!

これは足裏からいろんな刺激を受けることで、足底の感覚や足首の受容器が活性化し、脳の中の運転手が「地面の情報をしっかり受け取れている。安心だ」と感じてくれたからです。

ボディイメージの重要性

私たちの脳は、自分の体の位置や状態を常に把握しています。これを「ボディイメージ」と呼びます。

このボディイメージがはっきりしていると:

  • 体が動きやすくなる
  • 硬さが出にくくなる
  • 痛みが出にくくなる

逆に、ボディイメージがぼんやりしていると、脳の運転手は不安になってブレーキを踏んでしまいます。

3つの重要な感覚

ボディイメージを明確にするために大切な感覚が3つあります:

  1. 触覚 – 物に触れる、触れられる感覚
  2. 前庭覚 – バランス感覚(三半規管の働き)
  3. 固有受容覚 – 関節の位置や筋肉の状態を感じる感覚

これらの感覚をしっかりと刺激してあげることで、より良い動きを引き出すことができるんです。

実際の体験から学ぶ

今回実施したような簡易的な実験を通して、私たちの体の硬さや痛みが単純に筋肉が硬いだけではなく、脳が安心できる状態かどうかに大きく関わっているということを実感していただけたかと思います。

多くの方が「不思議!」「本当に変わった!」と驚かれるのですが、これこそが私たちの体が持つ素晴らしい適応能力なんです。😄

まとめ

体の硬さや痛みは、単純に筋肉が硬いだけではなく、脳が安心できる状態かどうかに大きく関わっています。

だからこそ、私たちP2M Performanceでは:

  • いろんな刺激を体に入れるエクササイズ
  • 安心できる環境での運動
  • 個々の状態に合わせたアプローチ

を大切にしています。

このような考え方に基づいたトレーニングやコンディショニングを、P2M Performanceをはじめとする各施設で実践しております。

「全ての世代を線で支えるまちづくり」を目指すP2M Groupとして、これからも皆さんの”Performance Up”をサポートしてまいります!

最後までお読みいただき、ありがとうございました!


P2M Performance スタッフ一同

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