こんにちは!
8月29日、30日、31日にオランダ人の講師を2人お招きし、肩のリハビリテーションのセミナーを開催しました✏️
貴重なお時間の中ご参加いただきました皆様、誠にありがとうございました!
今回のご登壇いただいた講師ですが、 1人目は Martijn Nijhoff さん。MLB(メジャーリーグ)のピッグパーツ・パイレーツの Consultant Skill Aquisition という仕事をされています。野球のスキルを学習したり向上させるためのトレーニングや練習の内容をコーチやトレーナーを含めてコーディネートする役割です。
2人目は、Wieger Heijenk さん。オランダのクリニックにおいて肩のリハビリを専門とされる理学療法士をされています。その中でも難治性で肩を上げることが難しい患者の方をダイナミックシステム理論に基づいて、徒手介入をほとんど使用せず、治療するというユニークなアプローチを実践されています。
また、今回のセミナーでは通訳を杉山幹さんにしていただきました。
杉山幹さんは、アメリカのアスレティックトレーナーの資格である BOC-ATCの資格をお持ちで、現在はアスリートから一般の方までのリハビリからトレーニング指導、そして教育事業として全国で講師活動をされて、ご活躍されています。

来日後、初の講師陣のご対面!
これから打ち合わせをして本番へと向かっていきます。

初日は、ケーススタディということで、Wieger さんが実際のアプローチをどのようなコンセプトでされているかの紹介がありました。


実技も踏まえて初日は終了。
Weiger さんのリハビリのコンセプトに触れる良い機会となりました。

2日目、3日目は お2人の講義と実技を組み合わせながら進んで行きました📖

冒頭、Martijn さんからコーチによる過干渉なフィードバックが運動学習にどのような弊害をもたらすかということについて触れられました。

野球において具体例が挙げられていましたが、ピッチャーが1球投げるごとに「肩の位置が〜」、「肘の位置が〜」、「足の向きは〜」など言っていたらその選手の頭の中はもはやパニック状態なってしまいます。
それよりも選手自身が感じている感覚(内在的なフィードバック)が多く、それを引き出すような環境やエクササイズをしながら、スキルを向上させていくやり方を紹介されておりました。

その中でコーチやトレーナーの役割はいかに教えるか?ではなく、選手自身の運動学習がいかに促進される環境設定ができるか?タスクをデザインできるか?ということが大変重要になりそうです。

また、実際のピッチャーのモーションを見て動作分析をするというワークをグループで実施しました。

改善のための実技もグループで意見を出し合いながら実践🏋️♂️

このエクササイズをしたら良くなるという決まりきったものはなく、1つのエクササイズを伝えても感じ方や選手の反応は異なるので、そのタスクと環境に対してどのような動きを作り出しているのかということを見極める Coaching Eye が重要だと感じました。
Wieger さんからはリハビリテーションの側面から、実際の患者さんの症例をたくさん出してもらいながら講義が進みました。

リハビリテーションという文脈になると、単一の筋がどう機能するか?ということにフォーカスしたりなど局所に目が向いてしまいがちですが、いかに全体のシステムの中で機能して動くか、ということを繰り返し述べられていました。
とはいえ、上記の内容を言葉で説明すると難しいところですがそれを様々なグループワークを通じて、カラダを通じて体験しながら学ぶことができました。


また、一見するととりあえず不安定な環境で患者さんに運動してもらえれば良いと見られがちですが、どこを不安定するとどこがどう動くかということを意図して運動のタスク(エクササイズ)を考えることの重要性を感じました。

様々なクリニックを回り、リハビリをしてもそれでも肩が全く良くならない患者さんの方を見て、試行錯誤をした上でこのアプローチに行き着いたというのは本当に尊敬の一言です。(20年以上肩について研究をされているそうです✏️)
3人での Q&A セッションもあり、様々の立場で意見交換がなされました!

これにて3日間に渡り開催した、肩のリハビリテーションコース「A Dynamic System Approach to Training and Rehabilitation of Overhead Sports」が無事に終了しました!
改めて、全国よりご参加いただきました皆様本当にありがとうございました!

See you next course!
今後もダイナミックシステム理論や非線形運動学習理論などを学ぶコースの普及に努めていきたいと思いますので、今後も乞うご期待ください!
こちらはコース終了後の映像です📷
最後までお読みいただきありがとうございました!
